トルネード対策マニュアル

令和8年5月8日
1.当地での発生状況
 米国では1年間に約1,000件のトルネードが発生しており、2025年には、テキサス州で162件、オクラホマ州で105件発生しています。

2.トルネードについての基礎知識 
(1)米国ではトルネードを「陸上竜巻(トルネード:tornado)」、「空中竜巻(ファネル・アロフト:funnel aloft)」、「水上竜巻(ウォーター・スパウト:waterspout)」の三つに分類しています。空中竜巻 とは、地表面に接しないものを指します。 
 (2)空気の下層と上層の間の温度差が大きいことに加え、空気の擾乱が激しい場合にトルネードが発生しやすくなります。ハリケーンの到来時や山の斜面や沿岸部や地表の 近接地点で温度差が生じる場合にもトルネードが発生しやすくなります。 
(3)トルネードの現象としては、(ⅰ)押しかかってくるような黒い雲の大きな塊が生じる、 (ⅱ)初期の段階では雨は降らず日照が見られることもある、(ⅲ)突然風が強くなり、 遠方に雷が生じることもある、(ⅳ)周囲の木の葉やごみが突然激しく旋回し始めるなどです。トルネードの風速は100メートル /秒を超え、移動距離は数百メートルから数百キロメートルに及ぶこともあります。 
(4)米国のトルネードは、南西から北東に向け移動することが多く、不連続線や積乱雲の境目に沿って進む傾向があります。          
 
3.トルネード等の予報
・トルネードは、局地的に発生し、通常数分から数十分で終了します。トルネードが発生する場合、各自治体等から警報が出されるので、最新情報を入手して身の安全を確保してください。 
・トルネードの発生地域や規模はある程度予測可能といわれていますが、 具体的な発生場所や進路は直前でしか分かりません。
・事前に登録の必要がある場合もありますが、米国の携帯電話会社の携帯電話を使用していると緊急警報が自動的に通知されます。さらに、「ウェザー・ラジオ」を備えて常時スイ ッチを入れておくと、トルネードの警報発生時にラジオから警報が鳴りますので、家庭やオフィスに常備しておくと安心です。
<トルネード等の予報>
(a) Tornado Watch   トルネードが地域に発生する可能性がある。
(b)  Tornado Warning トルネードが気象レーダーで確認された。
(c)  Severe Thunder Watch 雷雨発生の可能性がある。
(d) Severe Thunder Warning 雷雨が発生中  
             
4.トルネード発生時の避難方法 
(1)建物の中にいる場合、避難用の地下室に入り込めば安全を確保できます。避難用の地下室がない場合は、窓ガラスから離れ、家の中心部など建物の中で構造的に強いところ(柱の本数が多いトイレや建物の角)を選んで身を置き、竜巻の通過を待ってください。窓は必ず閉めてください。 
 (2)自動車を運転中の場合、自動車の中にとどまることは危険です。自動車から出て地面のくぼみ(地表面より低い場所) を探し、身を伏せて竜巻の通過を待つようにしてください。陸橋の下は風が集中し強まることがあるので避けてください。  
 (3)屋外にいる場合、直ちに頑丈な建物内に避難してください。時間がない場合には、道路より低いくぼみを探し、身を伏せ、竜巻の通過を待つようにしてください。川や池など水面の近辺や山や丘など高低差のある地形には近づかないようにしてください。