福島総領事の新春ご挨拶
令和3年1月19日
令和3年の新春にあたりまして、謹んでお慶びをもうしあげます。テキサスそしてオクラホマ在住の皆様方におかれましては、穏やかな年の初めをお過ごしになっているものと拝察もうしあげます。もっとも現在の当地でのコロナの感染状況は残念ながらまだまだ予断をゆるさないレベルです。これまで同様、いやそれ以上に様々な身の回りの感染対策に留意をいただきますよう、総領事館からもおねがいもうしあげます。
さてこのコロナのために昨年のわが総領事館の外交活動は、おそらく皆様方同様、大きな制約を受けました。毎年おこなってきた当地でのジャパン・フェスティバルのような様々なイベントも軒並み中止となり、日本と地元コミュニティとの交流強化や推進も一部はオンラインなどの形をとって実施されました。ただそうしたなかでもこの難局にあって在留邦人の方々の安全・健康をまもり、必要な領事サービスをしっかりと継続するという総領事館としての基本的な務めは、堅実に果たせたのではないかとぞんじます。そうしたできる限りの活動について皆様方から温かいご理解やご協力をいただきましたことに、心より御礼もうしあげます。
この年頭にあたり、誰もが今年こそはもっと良い年にしたい、と願っておられるのではないかとおもいます。当館においてそれは、3つの目標に集約されるかとぞんじます。
まずもちろん、このコロナの克服。年明けから米国では一般向けのワクチン接種が開始されており、トンネルの先にかすかな光が見えています。在留邦人もふくめ、在米の必要な人々にあまねくワクチンが行き渡るにはさらに時間がかかりそうですが、かならずや近いうちに状況が反転するはずです。
そして第2に、米国新政権との緊密な関係構築。昨年の壮絶な選挙プロセスを経て誕生した米国の新政権と日本とは、経済・安全保障など多くの観点から協力関係をいっそう強化できるはずです。
さらに最後にこれは我が総領事館の独自の目標として、開館80周年という節目の年にあたっての、わが使命の再確認。1941年にヒューストン領事館が開設された当時の初心にたちかえり、あらためて日米交流・関係強化と在留邦人支援とに邁進する所存です。
令和3年は丑年ということです。牛歩はゆっくりではありますが、一歩一歩重く着実な歩みです。現下の難局をのりこえた新たな繁栄にむけて、皆様方と着実に前進して参りたく、よりいっそうのご理解ご協力をおねがいしまして、新年のご挨拶とさせていただきます。