村林総領事の日系人強制収容「追憶の日」イベント出席



2月19日、村林総領事は、テキサス州フレデリクスバーグ市にある太平洋戦争博物館主催による、日系人強制収容「追憶の日(Day of Remembrance)」の記念行事に出席しました。「追憶の日」は、太平洋戦争下の1942年2月19日に、ルーズベルト米国大統領が発布した大統領令9066号によって行われた日系人強制収容を追憶するために制定された日です。
式典では、幼少時に強制収容を経験したロサンゼルス在住の日系人テッド・タナカ氏が自身の経験を語られるとともに、ジョン・オザキ氏製作による日系人収容の法的問題を検証するドキュメンタリー映画「Alternative Facts: Lies of Excutive Order 9066」の上映、全米アジア太平洋弁護士会の設立者で日系人収容の法的問題に精通するホイット・ジア弁護士による質疑応答が行われました。行事はオンラインでも同時中継されました。
村林総領事はスピーチにおいて、戦争は様々な悲劇を生むが、歴史の教訓としてしっかりと心にとどめ、悲劇が決して繰り返されないようにしなければならないことを強調しつつ、これまでの外交官としてのキャリアを通じて得た、故ダニエル・イノウエ連邦上院議員を始めとする数多くの日系人とのやりとりや思い出等に触れながら、日系米国人が悲しい歴史を乗り越えて、たゆまぬ努力により様々な分野で米国人として活躍していることや、こうした日系人のひたむきで前向きな姿勢が両国間の信頼と友好関係の土台となり、現在の両国の極めて良好かつ緊密な同盟関係があると述べ、こうした日系人のレガシーを礎として、日米友好関係を一層強化していくべきであると述べました。
記念行事出席後、村林総領事は、同館の太平洋戦争関連の展示や、同博物館敷地内にある平和の庭園 (チェスターW.ニミッツ提督を称えて日本が贈った日本庭園)を視察しました。