在ヒューストン日本国総領事館は、カナダ人落語家・桂三輝氏のヒューストンでの2回の公演をヒューストン日米協会と国際交流基金と共催しました。この公演は、桂氏にとって16都市を回る初の北米公演ツアーのひとつです。桂氏と同行した北川千穂女史が司会をつとめ、日本の伝統芸能としての落語と、桂氏の公演について紹介しました。落語は、400年の伝統をほこる古典的な話芸で、着物を着た一人の演者が扇子と小さい手ぬぐいだけを使って座布団に正座をして演じます。
現在日本に約700名のプロの落語家がいる中で、カナダ生まれの桂氏は、唯一人の外国人落語家です。6代目桂文枝師匠の15番目の弟子である桂氏は、日本の伝統芸能を英語で演じることにより新しい聴衆をよびこみました。桂氏の9月13日のライス大学での公演は200名を超える聴衆を集め、続く14日のダウンタウンにあるヒューストン中央図書館でも100名あまりの聴衆を楽しませました。最初の公演では、渡部隆彦総領事代理が冒頭挨拶に立ち、来場者に歓迎の言葉を述べました。その挨拶の中で、たくさんの他国総領事館からの来場と、ヒューストン日米協会と国際交流基金の協力に謝意を表明しました。また、落語が日本以外の国の人々にも、共通の価値観をもって受け入れられることを桂氏が証明してくれた事を称賛しました。
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