1月30日(木)、在ヒューストン日本総領事館は、ドナ・コール女史が2013年7月31日に外務大臣表彰を受章したことを祝い、祝賀レセプションを開催しました。コール女史は、日本政府によるこの名誉ある賞を受けた79人の外国人の一人であり、日本とアメリカ合衆国の間の相互理解促進に向けた貢献が高く評価され、今回の表彰となりました。髙岡望ヒューストン総領事は表彰に際し、女史の日米交流への多大な業績を褒め称え、今後将来にわたり、女史とともに歩を進めていくことへの期待を述べました。
レセプションでのスピーチでコール女史は、アメリカも、訪れたことのある日本のいずれをも、真の母国と呼べずにいた日系アメリカ人としての経験を語り、自分が両国からいかに切り離されてきたかを話しました。しかし、この隔絶感を転換する事で力を得たコール女史は、自分がヒューストンの日米間の関係強化に尽力することで、自分を含む他の日系人が、両国間の相互理解とビジネスと文化の発展をもたらすことができると考えるに至ったと述べました。
ドナ・フジモト・コール女史は、日系アメリカ人三世として、コロラド州で生まれ、テキサス州のリオ・グランデ・バリーで育ちました。女史は、ヒューストン日米協会の元会長であり、現在はコール・ケミカル社の社長を務めています。
コール女史は、ヒューストンでは有名な起業家でもあり、コミュニティの発展と相互理解の促進に向けて、たゆまぬ努力を惜しみません。特に、米国-日本文化交流の支援に並外れた足跡を残し、その優れた能力と広範囲にわたるネットワークにより、多くの日本関連の行事に積極的に関与してきました。
コール女史は、2008年にヒューストン日米協会の会長に就任しました。女史はまた、ジャパンフェスティバルのスポンサーである日系米国人連盟の強力な会員のひとりでもあります。ハーマン・パークの日本庭園の修復事業や、ヒューストン美術館の日本展示室の開設といった大掛かりなプロジェクトにも参加してきました。コール女史とコール・ケミカル社はまた、ボーイスカウトの交流や国際問題評議会日本語賞昼食会をはじめ、その他多くの地域プログラムにも寛大な支援を行ってきました。また、他の多くの重要なプロジェクトに並び、アジア協会テキサス・センターの建設のために力を尽くしました。このような様々な場における精力的な参画は、コール女史の指導的能力の証であり、日米間の友情を促進したいという情熱に立脚するものです。
さらに、コール女史は、姉妹都市間の活発な文化交流も推進しています。青少年の日米相互理解を促すため、コール女史は昨年、ヒューストンとその姉妹都市である千葉市内の中学生の青年交流を支援しました。また、千葉-ヒューストン姉妹都市提携40周年を記念するヒューストン市議員団の千葉市訪問でも指導的な役割を担いました。
全米退役軍人ネットワークにおいては、第二次世界大戦での第442連隊戦闘団所属第100歩兵大隊及びアメリカ情報局(MIS)所属兵士への表彰を実現するため、日系米国人の広範なネットワークを束ねる責務を負いました。女史の取り組みにより、第二次世界大戦に参戦した日系米兵の方々が、2010年に米国で最高位の文人勲章である議会ゴールドメダルを受賞し、同メダルは、全米7都市の巡回を終えワシントンDCのスミソニアン博物館に展示される予定です。
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