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在ヒューストン日本国総領事館

Consulate-General of Japan in Houston

トピック

2015年5月14日

ホロコースト博物館における故杉原千畝氏のジョンソン大統領賞の受賞 (4月30日)

4月30日、ヒューストン・ホロコースト博物館主催晩餐会において2015年リンドン・B・ジョンソン道徳的勇気賞が故杉原千畝氏に授与されました。

この賞は、第二次世界大戦中にテキサス州連邦下院議員としてヨーロッパから逃れてきたユダヤ人の保護に尽力したジョンソン大統領を冠し、並外れた道徳的勇気を示し、偏見と戦った個人に対し、毎年授与されるものです。本年は、1940年に在リトアニア領事代理としてカウナスに駐在していた故杉原千畝氏と、1938年にウィーンに中国総領事として駐在していた故何鳳山氏に同賞が授与され、両氏の家族が代理としてヒューストンに招かれました。また、髙岡総領事と李中国総領事が名誉開催共同委員長を務めました。

杉原氏は、第二次世界大戦中、リトアニア駐在中の短い間にナチス・ドイツから逃れてきたユダヤ人に日本通過のための「命のビザ」を約2千件発給し、約6千人のユダヤ人難民をホロコーストから救いました。命を救われた人は、子孫を含め、現在十万人に及ぶと言われています。

授賞式では、杉原氏に救われ、現在ヒューストン在住のエディス・ハマー氏がビデオ出演し、杉原氏のビザがなかったら、自分も自分の子も自分の孫もこの世にはいないと深い感謝の意を表しました。その後、千畝氏の長男夫人の杉原美智氏、孫の杉原まどか氏、ひ孫の杉原織葉氏が髙岡総領事とともに壇上に上り、総立ちとなった1,100名の聴衆より拍手喝采を受けました。

髙岡総領事は、挨拶において杉原氏の勇気ある人道的行為に対して敬意を表し、訪米中の安倍総理がワシントンDCのホロコースト記念博物館を訪れ、杉原氏の善意の勇気を風化させず、記憶にとどめる決意を新たにされたことに言及しました(リンク)。

そして、髙岡総領事から杉原美智氏に賞が授与され、杉原まどか氏が挨拶しました。杉原まどか氏は、祖父は生前にリトアニアの出来事について黙して語らなかったものの、1985年に「諸国民の正義の賞」を受賞した際には、助けを必要としていた人々のために人間として正しいことをしただけだと発言したことを紹介しました。また、本件受賞に感謝し、上述の訪問の際、安倍総理が「一人の勇気ある行動が何千という尊い命を救うことができました」と千畝氏の行動を称えたことに言及し、祖父の献身的行動が日本で、そして世界で称賛されていることを誇りに思うと述べました。


 

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