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在ヒューストン日本国総領事館

Consulate-General of Japan in Houston

kansen 感染症情報

2016年3月30日

ジカウィルス感染症の流行に関する注意(その2)

3月29日現在におけるテキサス州保健当局(Texas Department of State Health Services)発表のジカウイルス感染感染症に関する最新情報をお知らせします。

テキサス州内では27例のジカウィルス感染症患者が確認されています。発表されている27例の地域分布は、ベア郡が3件、ダラス郡が4件、フォートベンド郡2件、グレイソン郡、ハリス郡11件、タラント郡3件、トラビス郡2件、ワイズ郡が1件となっており、うちダラス郡在住の患者の1例では、国外でジカウィルスに感染し、その後帰国した人物との性交渉による感染とされています。(二次感染者数については、変更はございません)

妊娠中又は妊娠を予定している方は、流行国・地域への渡航・滞在を可能な限りお控え下さい。やむを得ず渡航、滞在する場合には、在ブラジル日本国大使館等からの最新の関連情報を入手するとともに、主治医と相談の上、厳密な防蚊対策を講じるなど十分な感染予防に努めてください。

ジカウイルス感染症について

(1)感染経路

ジカウイルスによる感染症で、ウイルスを持ったネッタイシマカやヒトスジシマカに刺されることで感染します。感染した人を蚊が刺すと、蚊の体内でウイルスが増殖し、その蚊に他の人が刺されると感染する可能性があります。極めて稀なケースとして、献血や性交渉による感染の可能性も指摘されています。

(2)症状

ジカウイルスを保有した蚊に刺されて感染してから発症するまでの期間(潜伏期間)は2~12日。主に2~7日で、およそ2割の人に発症すると言われています。発症すると軽度の発熱、頭痛、関節痛、筋肉痛、斑丘疹、疲労感、倦怠感などを呈しますが、一般的にデング熱やチクングニア熱より軽症と言われています。

(3)治療方法

現在、ジカウイルス感染症には有効なワクチンや特異的な治療法はなく、対症療法が行われます。ジカウイルス感染症が流行している地域で蚊に刺された後に発熱が続く、または発疹が出るなど、ジカウイルス感染症を疑う症状が現れた場合には、医療機関への受診をお勧めします。

(4)予防

ジカウイルス感染症には有効なワクチンもなく、蚊に刺されないようにすることが唯一の予防方法です。これらの感染症の発生地域に旅行を予定されている方、1月~5月にかけて蚊の繁殖が最盛期を迎えますので、次の点に十分注意の上、感染の予防に努めてください。

●外出する際には長袖シャツ・長ズボンなどの着用により肌の露出を少なくし、肌の露出した部分や衣服に昆虫忌避剤(虫除けスプレー等)を2~3時間おきに塗布する。昆虫忌避剤は、ディート(DEET)やピカリジン(Picardin)等の有効成分のうちの1つを含むものを、商品毎の用法・用量で適切に使用する。一般的に、有効成分の濃度が高いほど、蚊の吸血に対する効果が長く持続すると言われている。
●室内においても、電気蚊取り器、蚊取り線香や殺虫剤、蚊帳(かや)等を効果的に使用する。
●規則正しい生活と十分な睡眠、栄養をとることで抵抗力をつける。
●軽度の発熱や頭痛、関節痛や結膜炎、発疹等が現れた場合には、ジカウイルス感染症を疑って、直ちに専門医師の診断を受ける。
●蚊の繁殖を防ぐために、タイヤ、バケツ、おもちゃ、ペットの餌皿等を屋外放置しない、植木の水受け等には砂を入れるなどの対策をとる。

(参考情報)
○厚生労働省HP(ジカウイルス感染症について)
http://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000109881.html
○世界保健機関(WHO):Microcephaly/Zika virus(英文)
http://www.who.int/emergencies/zika-virus/en/

在ヒューストン日本国総領事館
(Consulate-General of Japan in Houston)
住所: 909 Fannin St. Suite 3000, Houston, TX 77010
電話番号: 713.652.2977 (代表)
FAX番号: 713.651.7822
HP:http://www.houston.us.emb-japan.go.jp/index_j.htm


 

 

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