7月16日(土)、在ヒューストン日本国総領事公邸にて、日本を代表する世界的なオペラ歌手である木下美穂子氏によるリサイタルを開催しました。
冒頭、天野哲郎総領事から、木下氏について簡単なご紹介をいただきました。木下氏は、武蔵野音楽大学大学院を修了後、二期会オペラスタジオマスタークラスを修了し、2001年に日本三大声楽コンクールすべてで優勝。その後も数々の国際コンクールで様々な賞を受賞しています。2012年にヒューストングランドオペラに出演したのが縁で、現在はヒューストン在住。日本とアメリカを中心に世界各地でオペラに出演する傍ら、コンサートソリストとしても活躍されています。また、グレーターヒューストン日本人会のイベントにも積極的に参加され、チャリティイベントにも力を入れていらっしゃいます。
今回はピアノ伴奏に戸田光彦先生をお迎えし、息の合った演奏を聴かせていただきました。戸田先生は、当地在住のピアニストで、現在ヒューストン・グランド・オペラのOpera to Goで音楽監督を務めるなど、オペラ歌手の育成にも力を注いでおられます。
リサイタルは、大変異例ながら、木下氏による曲の解説を挟みつつ進行しました。まずは、Non to scordar do me (忘れな草)やDel cavello mas sutil (その柔らかな黒髪で)といったスペインやイタリアの民謡的歌曲から始まり、続く第二部では、日本人になじみの深い「赤とんぼ」「初恋」などが披露され、日本語の美しさを堪能させていただきました。第三部は、「トスカ」より 『歌に生き愛に生き』、「ルサルカ」より『月に寄せる歌』等のアリアなどのオペラ楽曲を情感深く歌い上げ、木下氏の当たり役であるオペラ「蝶々夫人」より 『ある晴れた日に』をアンコールに、公演は締めくくられました。
演奏終了後は、観客からの盛大な拍手の中、総領事および総領事夫人より木下氏と戸田先生に花束が贈呈されました。続く会食では、和やかな雰囲気の中、たくさんの方がお二人に賞賛の言葉を投げかけていました。 |