悠仁親王御誕生に関するFOX26によるインタビュー 2006年9月13日

在ヒューストン日本国総領事 加茂佳彦

 

キャスター:秋篠宮妃がご出産なさいました。これは日本で40年間本当に心から望まれていたことですね。しかし、なぜそんなに重大なことなのですか?

 

加茂総領事:今回お生まれになったお子様は、秋篠宮殿下と紀子妃殿下にとって初めてのご子息であり、天皇皇后両陛下にとっても初の男子の孫となられます。また、天皇家の継承順位第3位で、秋篠宮殿下のご誕生から41年ぶりの男児にあたるため、天皇家だけでなく日本国民すべてにとって大変重要で喜ばしいことなのです。

 

キャスター:男児のお名前は"悠仁"に決まり、その意味は高潔な(virtuous)、たおやかな(calm)、永遠の(everlasting)、と伺っています。皇族の方々のお名前は、日本国民にそのご本人を連想させるものとなるのでしょうか?

 

加茂総領事:私の存じ上げる限り、お子様のお名前は父親である秋篠宮殿下が、たくさんの立派なお名前の中から選び命名されたと伺っています。まことにふさわしいお名前を選ばれました。全ての国民がこのお名前を好意的に受け止めているものと思います。

 

キャスター:米国民は日本にとっての天皇家の重要性を理解していないと思います。これは英国王室と同じようなものでしょうか?

 

加茂総領事:多くの共通点があります。どちらも立憲君主であり、英国でそうであるように、日本における天皇は日本国及び日本国民統合の象徴であり、我々の敬意の行き着く先でもあります。天皇は、1,600年に亘って日本の文明の中心となってこられました。その権威は無二のものです。

 

キャスター:先週、お子様の誕生のニュースを聞き、一昨日には命名されたと聞きました。正式なお披露目の式典はいつになるのでしょうか?

 

加茂総領事:申し訳ないが、詳しいスケジュールは承知していません。

 

キャスター:総領事はこれまでに皇族の方にお会いになったことがあると思います。日本で会われたことはありますか?

 

加茂総領事:ええ、お会いしました。

 

キャスター:皇族の警護は大変厳しいので、一般の国民はなかなかお会いする機会がないのではないですか?そして英国王室以上に警備が厳しいことを除けば日本の皇室は英国王室とよく似ています。おっしゃった様に双方の役割は無類です。

 

キャスター:英国王室のように、式典には天皇家が出席し、政治は総理大臣が率いる政府が行いますが、米国民はこの制度をあまり理解していません。

 

加茂総領事:日本の天皇は実権を有しておらず、国の象徴であり、国民の結束の象徴です。実権は政府にあり、儀式や式典は天皇が執り行います。また、天皇は我々の伝統と文化の象徴でもあります。実際に、天皇家によって養われ、引き継がれた伝統や文化は、日本のアイデンティティの形成に大きな役割を果たしています。

 

(以上の内容は、当ホームページ編集に際し、英語で行われたインタビューを日本語に仮訳したものです。)