南邦夫元ハーマンパーク管理団体日本庭園諮問委員会議長への「旭日単光章」伝達式

令和4年11月11日
Patent of Decoration
Mr. Minami
With Honorable Guests
2022年4月、令和4年春の叙勲において、南邦夫元ハーマンパーク管理団体日本庭園諮問委員会議長は、日本文化普及と在留邦人への福祉向上に寄与した功績が認められ、「旭日単光章」を受章しました。11月1日、村林総領事は、総領事公邸において、南氏に旭日単光章を授与するための勲章伝達式を開催し、約30名が出席しました。
 
冒頭、村林総領事は、南氏がハーマンパーク日本庭園の管理・改修・増築のため、20年近く絶え間なく貢献したことに深い感謝の意を表明するとともに、南氏は、ハーマンパーク日本庭園を本物の日本庭園として生き返らせた中心人物であったと述べました。また、この日本庭園は、ヒューストン市民の憩いの場であるだけでなく、ヒューストンにおける日米友好の象徴でもあることに言及しつつ、開園30周年を迎える年に、旭日単光章を南氏に伝達できることを非常にうれしく思うと述べました。
 
その後、村林総領事は、勲記を読み上げ、南氏に手渡すとともに、旭日単光章の勲章を授与しました。
 
南氏は、2003年にグレーターヒューストン日本人会が設立された頃を振り返りつつ、日本人会の最初の活動として、ヒューストンに本物の日本庭園を維持することを決意したと述べました。また、日本から来訪する庭師に対し、弁当、ホームステイ、車での送迎など、多くの人々が様々な支援をしてくれたことに言及しつつ、こうした人々がいなければ、自分はこの仕事ができなかったと述べました。そして、日本庭園のボランティアや総領事館を含め、日本庭園のために貢献した全ての人に心から感謝すると述べました。
 
ターナー・ヒューストン市長の代理として出席したクリス・オルソン・ヒューストン市貿易・国際部長は、10月の市長の訪日は、ヒューストンと日本との関係の深さを示すものだったと述べるとともに、このような関係は、日本文化の美しさを伝え、2つのコミュニティを近づけるために努力してきた南氏のような人がいなければ不可能であったと述べました。
 
また、ドリーン・ストラー・ハーマンパーク管理団体事務局長は、ハーマンパーク日本庭園は、日本と米国、ヒューストン市と千葉市の友情を象徴するものであるが、その中でも、日本庭園に対する南氏の長期にわたる献身は、ハーマンパークのスタッフと日本のボランティア及び日本からの庭師との強い友情の絆を築き上げたと述べました。
 
最後に、名川譲ハーマンパーク管理団体日本庭園諮問委員会議長は、来年2月、日本の庭師が4年ぶりにヒューストンに来訪すること、現在、南氏の揮毫による「友情」の文字を彫った石碑を制作中であることを報告しました。そして、名川氏の発声により、ヒューストンと日本の友情のために、出席者全員で乾杯をしました。
 
南氏の功績については、以下をご覧ください。
https://www.houston.us.emb-japan.go.jp/itpr_ja/11_000001_00359.html
 
勲章伝達式の様子は、以下でご覧いただけます。
https://www.youtube.com/watch?v=-PF5mPTfzBE