在ヒューストン日本国総領事館

Consulate-General of Japan in Houston

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第37回ヒューストン日本語補習校運動会(10月19日)
開会式での髙岡望総領事挨拶

 

 

 10月19日(土),ヒューストン日本語補習校において第37回大運動会が開催されました。同校は1972年に設立され,現在,幼稚部,小学部,中学部及び高等部を併せて約380名の児童・生徒が毎週土曜日に勉学に励んでいます。また,好調なヒューストン経済を反映して,児童・生徒数は増加傾向にある由です。

以下は同運動会開会式における当館の髙岡望総領事の挨拶です。
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おはようございます。ただいまご紹介にあずかりましたヒューストン総領事の髙岡と申します。10日前に前任地のイランから着任しました。これからこのヒューストン日本語補習校のいろいろな行事に参加して,皆さんの元気いっぱいなお顔を見ることをとても楽しみにしています。どうぞよろしくお願いします。

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昨夜は土砂降りの大雨でしたが,今日晴れて第37回運動会ができて,本当に良かったですね。これも皆さんの日頃の行いがよかったからだと思います。昨日までの練習の成果を,お父さん,お母さんの前で十分に発揮してください。

私はこれまで世界のあちこちで日本人学校,補習校の運動会を見てきました。海外の日本の運動会のよいところは三つあると思います。

一つは,上級生が下級生のめんどうをよく見ていることです。この学校でも,中学生が小学生のめんどうを,小学生が幼稚園生のめんどうを,よく見てくれているでしょう。こんなにお兄さん,お姉さんがやさしい学校は日本にはありません。幼稚園のみなさんは,小学校にあがって上級生になったら,今日のお兄さん,お姉さんのように下級生をかわいがって,お世話してあげられるようになってください。

海外の日本の運動会の二つ目の良いところは,みなさんのお父さんやお母さんが写真やビデオを取っているだけでなくて,運動会の準備を先生方と一緒にしてくれたり,今日も綱引きで運動会に参加してくれることです。保護者の皆様,どうぞわが子の前でかっこいいところを見せようとして,お怪我などなさらぬように,くれぐれもご注意ください。

三つ目のよいところは,団体競技をお友達とみんなでよく練習して,協力してきちんとやり遂げることです。今日もこのあとすぐ大玉送りがあり,そのあと,綱引き,玉入れ,リレーがありますね。このように大勢の人が協力して立派な成果をあげる,日本のとてもよいところです。それを海外でも続けていくことはとても大切なことです。調べてもらったところ,日本の最初の運動会は,1874年,今から139年前に行われたそうです。それからずっと大勢の日本の子どもが,皆さんのお父さんお母さんが子供の時も含めて立派な運動会を行って,それが良い日本の基礎をつくってきました。ちょっと大げさになりましたが,そんな運動会の歴史も頭の片隅に入れて,皆さんもがんばってください。

保護者の皆様,本日は天気に恵まれ,無事に運動会が開催できますことを心よりお祝い申し上げます。運動会は皆様のお子様がこの一年間,心身ともに御成長されましたことを確認できる貴重な機会だと思います。日本から遠いこのヒューストンの地におきまして月曜日から金曜日まで現地校,そして土曜日には補習校で勉学に励んでいるお子様は本当に立派だと思います。私も皆様と一緒に彼らを温かく見守っていきたいと思います。

また,山岡校長先生はじめとする教職員の皆様,増田委員長をはじめとする運営委員会の皆様,海外での学校の運営にはひとかたならぬご苦労がおありかと思います。総領事館としましても,できる限りの御協力を申し上げますので,何かありましたら,是非ともご相談いただけたらと思います。

最後に,補習校のますますのご発展をお祈りし,本日のこの運動会の成功を祈念して,私からの挨拶とさせていただきます。