在ヒューストン日本国総領事館

Consulate-General of Japan in Houston

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新年賀詞交歓会(1月15日)での髙岡望総領事挨拶

2015年1月15日

新年明けましておめでとうございます。本日は,ご多忙の中,ようこそいらっしゃいました。本年が皆さまにとり良い年となることを心より祈念します。総領事館としても、館員一同,昨年同様全力で職務に邁進する所存ですので,よろしくお願い申し上げます。

昨年一年の日本を振り返ると、直近の師走の総選挙の結果、アベノミクスが信任されました。今後トリクルダウンの経済効果が、日本全国津図浦々に波及することが期待されます。文化・スポーツ面では、富岡製糸場の世界文化遺産登録、和紙の無形文化遺産登録、ソチオリンピック、パラリンピックでの日本選手の活躍、われらが若田宇宙飛行士のスペース・ステーション・コマンダー就任、錦織圭選手の全米オープン準優勝、赤崎教授、天野教授、中村教授のノーベル物理学賞の受賞と、日本のソフトパワーを象徴する嬉しいニュースが続きました。

ここヒューストン、また、テキサス、オクラホマにおきましても、昨今の油価の動向はありますが、基本的には引き続きアメリカ経済の牽引役として力強い経済成長が続いており、日本における注目度も高まっております。昨年一年間で、13名の大臣、副大臣を含む日本の国会議員の皆さまが当地を訪問され、これは当総領事館の新記録となりました。アメリカ側からも昨年秋には、ペリー・テキサス州知事、ヒューストン、ダラス、フォートワース、プレーノの市長と、訪日ラッシュとなりました。

日本企業の皆様の活躍も目立っております。私は、昨年一年間に皆様企業の関係する開所式、起工式等に計12回ご招待頂き、出席致しました。月一回という非常に活発なペースであり、大変喜ばしいことです。この結果、ヒューストン商工会の会員企業数も昨年末初めて100社の大台にのったと伺っております。在留邦人数も、10月現在の統計が昨日そろいまして、テキサス州全体で昨年の7,662名から8,244名に増加しております。本年についても、先日、ヒューストンに支店を開設するご予定の向きがあるとのうれしい話を新たに伺いました。今年一年、このような前向きな動きが続くことを期待しております。

このような流れの中で、日本のプレゼンスをアメリカ側にアピールして皆様の活動に資することが、総領事館の重要な任務と心得ております。私は昨年一年間で、2名の州知事、10名の連邦国会議員の方々に、当地における日本の活躍について説明する機会に恵まれました。また、昨年12月にこの公邸で開催した天皇誕生日レセプションでは、関係の皆様のご協力を頂きまして、エネルギー分野、製造業、宇宙分野、そして高速鉄道プロジェクトにおける、日米協力の現状を御紹介することができました。総領事館としましては、引き続き日本企業の皆さま及び在留邦人の皆さまの活動を支援していく所存でおりますところ、ご連絡、ご要望を頂ければ幸いです。

なお、昨年は、長く当地において日系人リーダーとしてご活躍された、ジョージ・ナカムラ様とダニエル・ワタナベ様がご逝去されるとの悲しい出来事がありました。お二人のご意志を引き継いで、我々は日米交流に邁進していくとの決意を、新年に当たり新たにしたいと思います。

本年は戦後70周年にあたります。日本は、先の大戦の深い反省のもとに、平和国家としての道を歩み、米国と緊密に協力しつつ世界の平和と繁栄に貢献してまいりました。安倍総理は、年頭所感の中で、その来し方を振り返りながら、未来に向けて日本がどういう国を目指し、世界に貢献していくのか、私たちが目指す国の姿を世界に向けて発信し、新たな国づくりへの力強いスタートを切る一年にしたいと述べられております。

最後に、総領事館としましても、この節目の年が今後の日米関係にとっても意義ある年となるよう努力していく所存であることを申し上げ、今一度皆様の一層のご多幸、ご発展を祈念して、私の挨拶とさせていただきます。