在ヒューストン日本国総領事館

Consulate-General of Japan in Houston

総領事館案内
総領事のヒューストン通信

新年祝賀会 2008年1月8日

在ヒューストン日本国総領事 大澤勉

皆様、新年明けましておめでとうございます。また、本日は、お忙しい中を新年会にお越し頂きまして大変ありがとうございます。本年が皆様にとりまして良い年であることをお祈り申し上げますと共に、総領事館員一同、本年も昨年同様職務に全力で邁進していく所存ですので、どうぞよろしくお願い致します。

私が昨年9月20日に在ヒューストン日本国総領事として当地に着任してから、数ヶ月が経ちました。私は、総領事館の使命は、第一に、在留邦人の皆様が安全に安心して生活していただけるよう必要な支援を行うこと、第二に、我が国とテキサス・オクラホマ両州との間の経済・政治・文化等様々な面での交流が、更に発展するよう努めることであると考えております。このために、この数ヶ月間、総領事館が皆様にとって頼りになる存在となることを目指して諸活動に取り組んできました。その間の皆様の協力に対してあらためて感謝を申し上げたいと思います。また、本日はヒューストン在住の方々のみならずダラス、オースティン、サンアントニオ、更にはオクラホマ州にお住まいの方にもお越し頂いています。私は、総領事館のあるヒューストンを中心に活動しつつも、これまでオースチン、ダラス、サン・アントニオを訪問し、各市の市長他と意見交換を行ってまいりました。今後とも、日本の2.3倍の面積を有するテキサス州・オクラホマ州全土をできるだけ訪問して、皆様方のお役に立てるよう一層努力していく所存です。

昨2007年は、私の管轄するテキサス州・オクラホマ州にとって重要な行事が続き、大変意義深い年でした。私が当地に赴任した9月以降で思い出すだけでも、まず9月の「ダラス秋祭り」にはじまり、10月には、ヒューストン市・千葉市の姉妹都市関係樹立35周年を踏まえたヒューストン代表団の千葉市訪問、11月になると、サン・アントニオにおけるテキサス州六者交流会の開催、ヒューストン国際キルト展の開催、ラバール・デイリー女史への旭日双光章の授与、国際交流基金巡回展「現代日本のデサイン100選」のタルサ開催など、数多くの行事が行われ、これらの行事に直接・間接に関わる総領事館としては連日忙しい日々が続き、「嬉しい悲鳴」をあげていました。

今年2008年も昨年以上に意義深い年にしていきたいと思っております。大変喜ばしいことに、本年からいよいよ松井稼頭央選手がヒューストン・アストロズにやって来ます。皆様ご存じの通り、同選手はこれまでニューヨーク・メッツとコロラド・ロッキーズで活躍し、度々故障に苦しみながらも、昨年は104試合に出場、打率2割8分8厘、32盗塁と立派な成績を残しました。チャンスに強い打撃や見事な走塁や守備で注目されてきた松井選手の加入により、アストロズの戦力は大きくアップし、ワールドシリーズ・チャンピオンに大きく近づいたのではないかと思います。また、松井選手のヒューストンにおける活躍により、日本のマスコミ、ひいては、日本の国民の皆様がこれまで以上にヒューストンに注目することになると期待しています。

今年は他にもいろいろな歴史的な出来事が予定されています。時間の関係もありますので、2点だけ指摘したいと思います。1点目はヒューストンで訓練を受けていた日本人宇宙飛行士の方々3名がいよいよ宇宙に向けて飛び立つことです。当初の予定では2月14日、おそらく3月初めに延期されることになりますが、土井隆雄さんがスペースシャトル・エンデバーで、また、4月には星出彰彦さんがディスカバリーで宇宙に向けて飛び立ちます。また、秋には、若田光一さんがスペースシャトルで国際宇宙ステーションに向かい、そこで数ヶ月間滞在するという、日本人としては初めての経験をされます。2点目は、ハーマンパークの日本庭園の改修が今年いよいよ本格化するということです。日本人会、商工会、日米協会など日系諸団体が協力して取り組む、この事業の成功に向けて努力したいと思います。

このようなすばらしい年の始まりを皆様とこうして祝うことができるのを大変嬉しく思います。あらためて今年1年の皆様の益々のご健勝とご多幸をお祈りして新年の御挨拶とさせて戴きます。