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総領事のヒューストン通信 |
平成21年新年祝賀会での挨拶 2009年1月12日
在ヒューストン日本国総領事 大澤勉

皆様、新年明けましておめでとうございます。本日は、お忙しい中を新年会にお越し頂きましてありがとうございます。本年が皆様にとりまして良い年となることをお祈り申し上げますと共に、総領事館員一同、本年も昨年同様職務に全力で邁進していく所存ですので、どうぞよろしくお願い致します。
私が2007年9月に在ヒューストン日本国総領事として当地に着任してから、早1年以上が経ちました。この間、私としては、在留邦人の皆様が安全に安心して生活していただけるよう支援を行うとともに、我が国とテキサス・オクラホマ両州との間の経済・政治・文化等様々な面での交流の更なる発展に努めて参りました。その過程で皆様から頂きました様々な協力に対してこの場をお借りして感謝申し上げたいと思います。また、本日はヒューストン在住の方々のみならず各地にお住まいの方にもお越し頂いています。私は、総領事館のあるヒューストンを中心に活動しつつも、これまでオースチン、ダラス、サン・アントニオ、エルパソ、ラボック、オクラホマシティ等を訪問し、各市の市長他と意見交換を行ってまいりました。今後とも、テキサス州・オクラホマ州全土をできるだけ訪問して、皆様方のお役に立てるよう一層努力していく所存です。
思い返せば、昨年は様々な出来事が起きた年でした。その中で、新年にふさわしい夢を与える出来事を一つだけあげるとすれば、やはり、ヒューストンで訓練を受けていた日本人宇宙飛行士の方々が次々と宇宙に旅立ったことでしょう。昨年3月に、土井隆雄さんがスペースシャトル・エンデバーで、また、5月には星出彰彦さんがディスカバリーで宇宙に向けて飛び立ちました。それぞれの打ち上げで、実験棟「きぼう」の船内保管室や実験室が国際宇宙ステーションISSに無事運ばれたことは記憶に新しいところです。
今年は、いよいよ2月に若田光一さんがスペースシャトルで国際宇宙ステーションに向かい、5月までの約3ヶ月間そこに滞在するという、日本人としては初めての経験をされます。そして、今年の年末から来年にかけて野口聡一さんが国際宇宙ステーションに約6ヶ月長期滞在します。その後も来年2010年には山崎直子さんが、再来年2011年には古川聡さんが国際宇宙ステーションに行く予定となっており、日本人宇宙飛行士の今後の活躍に目が離せない日々が続きます。
今年は、米国ではオバマ新政権が誕生します。オバマ新大統領がリーダーシップを発揮し、現在の経済危機を克服するとともに、日米関係を更に発展させていくことを期待したいと思います。
ヒューストンの日本人社会にとって、今年はいろいろなことが予定されています。今年の年末から来年にかけて、ヒューストン美術館の中に、本格的な日本美術展示室がオープンすることになっています。また、ハーマンパークの日本庭園の改修工事が昨年に引き続き行われ、最終段階を迎えます。工事完成のあかつきには植樹祭が行われることもうかがっております。日本人会、商工会、日米協会など日系諸団体が協力して取り組む、これらの事業の成功を心から期待しています。
このようなすばらしい年の始まりを皆様とこうして祝うことができるのを大変嬉しく思います。皆様グラスの準備はできていますでしょうか。それでは、今年1年の皆様の益々のご健勝とご多幸をお祈りして乾杯をしたいと思います。乾杯!