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総領事のヒューストン通信 |
平成21年度ヒューストン日本語補習校卒園・卒業式祝辞
2010年3月20日
在ヒューストン日本国総領事 大澤勉
卒業式にあたり一言お祝いの言葉を申し上げます。
卒業生の皆さん、卒業おめでとうございます。
幼稚園部を卒園する皆さん、はじめての補習校生活はどうでしたか。この1年間を先生やクラスの友達と楽しく過ごしたことと思います。皆さんは、今度は小学部での勉強に進みますが、今後も明るく勉強を続けていきましょう。
小学部を卒業する皆さん、アメリカでの小学生生活はどうでしたか。あっという間にすぎた6年間だったと思いますが、皆さんはその6年間を、アメリカに住む日本人として、言葉、習慣などが異なる世界で過ごしてきました。この体験は、日本ではなかなかできない貴重なものです。そのことを忘れずに、引き続き、今度は中学部で勉強に一層励んでほしいと思います。
中学部を卒業する皆さん、皆さんがこれから過ごす青春時代は人生の上で本当に貴重な期間です。今、世界は国際化の度を急速に進めています。皆さんが今後国際社会という舞台で、さまざまな国や民族の人々と付き合い、仲良くなり、更には彼らの尊敬を勝ち得ていくにはどうしたらよいでしょうか。そのためには、若い今、一生懸命勉強すること、そして、たくさんの友人と深い友情を育んでいくことが重要です。勉強とは、単に知識を身につけるだけではなく、ものの見方・考え方を鍛えることにもつながっていきます。そして、勉強を通じて自分に挑戦し、自分に勝つという経験が積み重なればやがては自信につながります。また、皆さんには、たくさんの友人をつくってほしいと思います。相手のことを思いやりつつ、自分の考えや気持ちについても相手にしっかりと伝えて、すばらしい人間関係を構築していくことが、自分にとってかけがえのない財産となっていきます。皆さんには、貴重な時間を最大限に活用してこれからの人生を有意義に過ごしてほしいと思います。
さて、ご臨席の保護者の皆様、本日は誠におめでとうございます。遠く日本を離れた地で、現地校と補習校での学業を両立しつつ、本日、卒業という、子供たちの人生にとって一つの節目を迎えることが出来た喜びは、非常に大きいものがあると思います。心からお祝いを申し上げたいと思います。
最後に、本日の卒業式にあたり、中島校長先生をはじめ、諸先生方の日頃の献身的なご指導に深い敬意を表すとともに、補習校運営委員会の皆様方、並びに保護者の皆様方の補習校運営へのご尽力に対し、心からお礼を申し上げつつ、私の祝辞とさせて頂きます。
ありがとうございました。